オペラ対訳プロジェクトのアクセス数はなぜ激減しているのか

オペラ実はそうなのです。3月にはびわ湖の《神々の黄昏》で大いに盛り上がりました。5月は巣籠もりコンテンツとして世界中のオペラハウスが期間限定でオペラの無料配信を行ったので、対訳ページが日替わりでアクセス数を稼ぎました。

でも全然ダメなのです。このグラフをご覧ください。これは2018年1月からのユーザ数推移です。青線が日毎の実数、赤線は28日移動平均線です。

user.gif
大きな変化がある箇所は、説明のつくところもあり、全く理由がわからないところもあります。

まず目につくのは、今年3月のびわ湖特需でしょう。グラフの最大値1400を突き抜けて7213まで行ってます。

次に気になるのは、2018年7月末に急激にユーザ数が増えているところでしょうか(直後の大幅減は計測になにか問題があったのだと思う)。このとき10周年記念のキャンペーンを実施していました。キャンペーン効果絶大?いいえ、ぬか喜びです。こちらのグラフを見ればわかります。

search.gif
このグラフは、グーグルとヤフーの検索結果から流入したユーザ数の推移です。パターンがまったく同じですね。つまり、ユーザ数の変化のほぼすべては、検索サイトからの流入量が左右していて、検索サイトで「オペラ対訳プロジェクト」がどれだけ検索結果に引っかかり、上位に表示され、ユーザの興味を引くような文言でクリックさせることができるかにかかっているわけです。(キャンペーン効果であればツイッターからの流入が増えるはずです)

ただし、2018年7月末に検索サイトからの流入が増えた理由はわかりません。かなりのギャップなので、アットウィキ運営側の変更で計測用タグの出現率が変化してしまった可能性が一番高いようにも思うけど、同月にグーグルがアルゴリズムのアップデートを行っているので、それが幸いした可能性もなくはない。アップデート内容を読む限り関係ない気もしますが……。

さて今日の本題であり最大の問題は、2018年4月14日に当時の最高値1256をつけたあと、なだらかに右肩下がりとなっている点です。すごく気持ち悪い下がり方です。なぜこんなことになっているのか。

もしグーグルのアルゴリズムのアップデートにより、オペラ対訳プロジェクトの検索順位が大きく下がったのだとしたら、このようになだらかに下がるのではなく、大きなギャップを作って下がるはずです。

ようやく最近になって、原因はコレではないかと思い当たったのが、グーグルの検索結果表示の仕方です。(ちなみにヤフーはグーグルの検索エンジンを借りているのでグーグルと同じ検索結果が表示されます)

例えば「ペリコール」で検索するとこのように表示されます。

Perichole.gif
他のオペラタイトルで検索してもだいたい同様です。アルファベット表記が目立ち、検索語句であるカタカナの「ペリコール」はほとんど目につかない。

これが検索結果に表示されてクリックする気になります?ほとんどの人はアルファベットを見たら条件反射的にスルーするのではないでしょうか。

昔はこんな検索結果表示ではなかった。こんな風に表示されていたはずです。

ラ・ペリコール | オッフェンバック | オペラ対訳プロジェクト
ラ・ペリコールのリブレット歌詞対訳を公開しています。日本語対訳はすべて無料でご覧いただけます。オペラ対訳プロジェクトは、名作オペラの日本語対訳をウィキを活用してみんなでこつこつと訳出し、オペラファンに提供するプロジェクトです。

いつからアルファベットだらけになったのかは、だいたい見当がつきます。2018年11月1日以降です。この日アットウィキ運営はメタタグを指定するプラグインを廃止しているからです。

「ラ・ペリコールのリブレット歌詞対訳を公開しています……」の文言は私がプラグインで指定し、アットウィキのシステムがそれをメタタグに表記し、グーグルがそのメタタグを読んで、検索結果に表示していたのです。

このメタタグはほぼ全ページに展開していましたが、プラグイン廃止で無駄になってしまいました。もっともアットウィキによる廃止の説明も理解できなくはありません。『多くのページで類似した説明文になってしまうとかえって検索エンジンの評価を下げてしまうことがある』……つまり、SEOに逆効果という判断で、それはあながち間違いではないかもしれません。

しかし、いくらSEOに効果があって検索順位が上がったとしても、ユーザがクリックしてくれなければ意味がありません。

現実には、このプラグインを廃止したあと、検索結果がアルファベットだらけになり、廃止の5ヶ月後からアクセス数が下がり始めています。なだらかに下がっていくのは、グーグルが全ページのメタタグを取得し検索結果表示を置き換えていくのにタイムラグがあるからと推察できます。

この因果関係が正しければ、少なくともウチのウィキにとっては、アットウィキの施策がSEO的に裏目に出ていると考えざるをえません。

さらにつっこんで、メタタグ用プラグインが廃止されてから、現在のページでメタタグはどのように表記されているのか調べてみましょう。それがコレです。

<title>ラ・ペリコール | オッフェンバック | オペラ対訳プロジェクト</title>
(中略)
<meta name="description" content="トップ > Offenbach,Jacques > La Périchole 対訳 ActⅠ-1 ActⅠ-2 ActⅡ ActⅢ appendix アリアへジャンプ! スペイン男とインデ..." />
<meta property="og:type" content="article">
<meta property="og:title" content="Offenbach,Jacques/La Périchole - オペラ対訳プロジェクト" />
<meta property="og:description" content="トップ > Offenbach,Jacques > La Périchole 対訳 ActⅠ-1 ActⅠ-2 ActⅡ ActⅢ appendix アリアへジャンプ! スペイン男とインデ..." />
<meta property="og:image" content="https://m.media-amazon.com/images/I/51nZxUKSrML.jpg" />
<meta property="og:image:width" content="240" />
<meta property="og:site_name" content="オペラ対訳プロジェクト" />

アルファベットが目立ちます。グーグルの検索結果でアルファベット表示が目立つのは、グーグルの思惑でそうしているわけではなく、メタタグをグーグルが素直に反映している結果だということがわかります。

一番気になるのが「タイトル」の扱い方です。1行目の<title>に含まれるカタカナを、グーグルが検索結果のページタイトルとして表示してくれればよいのですが、なぜかグーグルはそうしてくれない。

そうではなく「meta property="og:title" 」のアルファベットを含む文言をページタイトルに当てているようです。そのため検索結果のページタイトルは「Offenbach,Jacques/La Périchole - オペラ対訳プロジェクト」となっているのでしょう。

このメタタグはOGPといってSNSにページの内容を伝達するためのタグらしく、例えばこのようにツイッターにメタタグの内容が反映されます。

そして実は「meta property="og:title" 」のアルファベット表記は、私が指定した(アットウィキのシステム上の)ページ名に由来しています。ペリコールのタイトルページの「ページ名」は、

Offenbach,Jacques/La Périchole

ペリコール第3幕の「ページ名」は、

Offenbach,Jacques/La Périchole/III

となっており、「/ (スラッシュ)」で区切ることで、ページを階層化することができるようになっています。階層化することでページ最上部のパンくずリスト

トップ > Offenbach,Jacques > La Périchole > III

を表示できるという仕掛けです。

「Offenbach,Jacques/La Périchole」を「ジャック・オッフェンバック/ラ・ペリコール」とカタカナで「ページ名」設定していれば、メタタグもカタカナで表記され、グーグル検索結果もカタカナ表示になったのでしょうね。

しかしこれはもうどうしようもない。いまさらカタカナになんかできません。

たぶんアットウィキに乗っている他のウィキ(ほとんどはゲーム攻略サイトです)は、「ページ名」を日本語で表記しているに違いなく、もし「右肩下がり」の原因が「検索結果のアルファベット表示」であるとすれば、「右肩下がり」しているのはウチのウィキだけなんでしょうね。

そこで、他のウィキに迷惑をかけず、「オペラ対訳プロジェクト」のアクセス数を復活させる改善案として、アットウィキ運営にこちらを要望したいと思います。

もし、プラグイン「#settitle」もしくは「&setpagename」が管理者側で指定されている場合は、「meta property="og:title"」に「ページ名」ではなく、プラグインで指定した文言を表記する。

ペリコールの場合、「#settitle」「&setpagename」はこのように指定しています。

#settitle(ラ・ペリコール | オッフェンバック | オペラ対訳プロジェクト)
&setpagename(La Périchole ラ・ペリコール)


この改善案が採用されれば、グーグルの検索結果表示が「ラ・ペリコール」とカタカナ表記になり、アクセス数が復活するかもしれません。

今年4月に実施されたバナー広告激増施策に文句を言ったり抵抗(いちいち紹介しないが膨大な工数をかけて反抗したのだ)してみたら、いまのところアットウィキ運営は一定の理解を示してくれたようです。広告増やしてもウチのウィキのようにアクセス数が減ってしまっては収益あがらないわけですから、アットウィキ運営がこのレポートを見て改善案を採用してくれることを期待しています。

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