プロコフィエフ《アレクサンドル・ネフスキー》

オペラセルゲイ・プロコフィエフ《アレクサンドル・ネフスキー》の対訳テンプレートを作成しました。当プロジェクトではオラトリオやカンタータの対訳をオマケ的に扱っています。計画していたわけじゃないのに、このところなぜかずっとロシア・東欧系のテンプレ公開が続いてますね。

テンプレはこちら → アレクサンドル・ネフスキー

ようやくプロコフィエフ登場。プロコフィエフは1953年3月5日没。よく知られているようにスターリンの死と同日です。葬式でピアノを弾くよう依頼されたリヒテルは「どっちの?」と尋ねたとか。(もちろんスターリンのほうです)

旧ソ連と日本は平和条約を締結していないため、本来、プロコフィエフの著作権保護期間は戦時加算せず2003年末までのはずです。

ところが、この人いったんソ連から逃亡してアメリカやフランスで暮らしてる。そのため彼の地での著作物については戦時加算が必要になるという説もあり、2014年5月まで保護されるべき作品もあったようなのです。

私にはハッキリしたことはわかりません。分かっているのは、とにかくプロコフィエフはめんどくさいってこと。せっかく作ったテンプレもずっとお蔵入りになっています。今回あらためて(もう何度目だ)調べ直してみると……

《3つのオレンジへの恋》。テンプレは2010年11月に制作済。しかしアメリカ滞在中に作曲したので、ひょっとすると戦時加算が必要になるかもしれないヤバイやつ。ただし加算したとしても、上述の通りもう切れてるはず。ところが台本作家がよくわからない。プロコフィエフ自身が台本に関わったことは間違いないんだけど、その他にメイエルホリドを始めいろんな人の名前が上がっていて、しかもウィキペディアの各国語版ごとにクレジットされている名前が違ってる。もうめんどくさくてやってられない。

《修道院での結婚》。テンプレは2017年4月に制作済。これは公開できないことが決定しました。プロコフィエフとともに台本を執筆したらしい、二度目の奥さんミラ・メンデルソンの没年は1968年。昨年末の改正著作権法発効により、1968年没の著作権者は2038年末まで70年間守られます。

というわけで《アレクサンドル・ネフスキー》です。これはエイゼンシュテインのための映画音楽をカンタータに改作したもので、ウラディーミル・ルゴフスキーという人が詩を書いてます。1957年ヤルタにて死没。亡命せずソ連にずっと留まった人なら保護期間は2007年末まで、亡命してたとしても昨年の5月で保護期間は終了しているはず。

ちなみにエイゼンシュテインの映画は当然パブリックドメインです。モスフィルムの公式チャンネルが公開している高画質な映画全編をYouTubeで見られます。

テンプレはラテン翻字版しか見つかりませんでした。ロシア語得意な方のご参加をお待ちしております。またこのとおり、《アレクサンドル・ネフスキー》は Spotify(スポティファイ)で無料で聴けます。



ところで、例年なら来週「第2のパブリックドメインデー」がやってくるはずでした。「第1の」はもちろん1月1日のこと。「第2の」は代表的な戦時加算日数「3794日」を加えた著作権保護期間が終了する日のことです。

来週の5月23日は、1958年に没した著作者の通常の保護期間50年が経過し、更に2009年1月1日から加算すべき日数「3794日」が経過して、著作物がパブリックドメイン入りする日なのでした。

その「第2のパブリックドメインデー」も、昨年末の改正著作権法発効でご破算です。保護期間は20年延長され、一方で戦時加算が解消することもありませんでした。

来週のパブリックドメイン入り予定が延びちゃったオペラ関係者としてはイギリスのレイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1958年8月26日没)《天路歴程》のテンプレ公開を計画してました。これがパブリックドメイン入りするのは、20年後の2039年5月というわけです。

著作権保護期間延長問題を議論するなかで「20年延長とバーターで屈辱的な戦時加算を撤廃できる」と喧伝した延長賛成派の馬鹿ども、まだ息してる?

アレクサンドル・ネフスキー
ランキングを見る(にほんブログ村 オペラ 人気ランキング)
ランキングを見る(クラシック情報サイトボーダレスミュージック)

にほんブログ村 外国語ブログ ロシア語へ
ウェブリブログ・リニューアルに伴う不具合のためココで投票できない可能性があります。その場合こちらで投票してください。⇒⇒⇒投票所

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック