ヴェルディ 《聖歌四篇》 対訳完成

聖歌四篇聖誕祭です。ヴェルディ 《聖歌四篇》のリブレット歌詞日本語対訳を公開します。

日本語対訳はこちら → 聖歌四篇

「アヴェ・マリア」「スターバト・マーテル」「テ・デウム」はラテン語、第3曲「処女マリアへの讃歌」はイタリア語(トスカーナ方言)です。

これまでウィキペディアの和訳を使って《スターバト・マーテル》《レクイエム》などのラテン語日本語対訳を公開してきましたが、今回は趣向を変えて文語体の和訳テキストを拾ってきました。

まずイタリア語の「処女マリアへの讃歌」、なぜここだけラテン語ではなくイタリア語かというと出典はダンテの「神曲」なんですね。ヴェルディが採用したのは「神曲」から「天国篇」最終第三十三曲冒頭の部分です。

「神曲」の著作権切れの日本語訳を探してみると青空文庫にありました。山川丙三郎の翻訳です。青空文庫からコピペし旧仮名遣いをそのまま残しています。

一方、ラテン語歌詞対訳には国会図書館の近代デジタルライブラリーから「公教会羅甸歌集」に掲載されている日本語訳を使用しています。明治36年に出版されたもので、上段にラテン語のカタカナ読みが、下段に日本語訳が掲載されています。ちなみに「アヴェ・マリア」はこんな感じ。

天使祝詞(近代デジタルライブラリー)

こちらは旧仮名遣いを私の方で適当に現代仮名遣いに直したり直さなかったりしています。今回のテキストに使用した箇所をJPEGにしたものをこちらからダウンロードできるようにしました。興味のある方はご利用ください。もちろん近代デジタルライブラリーから直接ご自身でダウンロードも可能です。

公教会羅甸歌集より(画像データ)
画像
旧仮名遣いが読めない箇所があります。「スターバト・マーテル」の第3節「天主の惟一りなる御子の……」で始まる節の最後、この「ろ」に濁点を打ったようなカナ(踊り字?)はなんと読むのでしょうな。(2015/9/15追記:判明しました

公開した対訳では

ああ幾何(いくばく)■や。

というように■を置いてあります。もし読める方いらっしゃいましたらコメントいただけますとありがたいです。

ステッファーニを公開したときに《スターバト・マーテル》には「Analecta型」と「Vatican型」があるという話を書きました。以前制作したペルゴレージロッシーニ、ステッファーニ、ドヴォルザークと異なり、ヴェルディは「Vatican型」を採用しています。「公教会羅甸歌集」もうまい具合に「Vatican型」でした。

音盤はモノラルならトスカニーニとか70年代以降ならメータとかありますけど、動画対訳を作るとすればこれ一択でしょう。

《聖歌四篇》 ジュリーニ

録音:1962年 公開:1963年 保護期間終了:2013年12月31日
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いつになるかわかりませんけど。

聖歌四篇
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