プッチーニ 《ラ・ボエーム》全幕対訳完成と第1幕全曲YouTube動画公開

ラ・ボエームプッチーニ 《ラ・ボエーム》全幕のリブレット歌詞対訳が完成しました。

日本語対訳はこちら → ラ・ボエーム

12月に第2幕まで完成していましたが、第3幕の舞台である2月に梅丘歌曲会館の藤井宏行さまが第3幕と第4幕を仕上げてくれました。おつかれさまでした。

この《ラ・ボエーム》の翻訳には藤井さまも含め4人以上が関わっています。ボランティアにご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。日本語訳はパブリック・ドメインとして扱います。この日本語テキストは自由に利用してください。

第1幕の動画対訳もあわせて公開します。



この音源も公開から50年以上が経過し、日本をはじめ著作隣接権保護期間を50年と定める国では、パブリックドメインとなっています。

歌劇『ラ・ボエーム』
 レナータ・テバルディ(ミミ)
 カルロ・ベルゴンツィ(ロドルフォ)
 ジャンナ・ダンジェロ(ムゼッタ)
 エットーレ・バスティアニーニ(マルチェッロ)
 レナート・チェザーリ(ショナール)
 チェーザレ・シエピ(コッリーネ)
 フェルナンド・コレナ(ブノワ/アルチンドロ)
 ピエロ・デ・パルマ(パルピニョール)、他
 ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団&合唱団
 指揮:トゥリオ・セラフィン
 ステレオ録音 (P)1959

RENT/レント若い人にはプッチーニの《ラ・ボエーム》はブロードウェイ・ミュージカル「RENT/レント」の元ネタとして有名だったりするのかもしれませんね。「RENT/レント」で《ラ・ボエーム》を知って興味はあるけどCDやDVDを買うほどじゃないって人にも、この動画が役に立つでしょう。

《ラ・ボエーム》は「レント」と違って、舞台は1830年代のパリ。現代の常識ではちょっと理解しづらい点もありますので、以下、「レント」が好きなので《ラ・ボエーム》もちょっと気になる人向けの補足。

ペントハウスなんて言葉のとおり高層アパートの最上階といえば高級なイメージがあると思いますが、それは現代のハナシ。当時は電気がない。だからエレベーターなんてない。アパートの最上階は昇り降りがたいへんなので家賃が安いのです。ロドルフォやミミは最上階の住人です。

ミミは階段を昇ってきて、ロドルフォたちがルームシェアしている部屋のドアを叩きます。火を借してくれと。「レント」のミミは下の部屋に住んでいて電気が止まってロウソクを使いたい(という口実?)ので昇ってきたという設定のようですが、《ラ・ボエーム》のミミは下の部屋から昇ってきたのではありません。

彼女は針仕事から帰ってきて、通りから階段を昇ってきたのです。昇りがたいへんなうえにミミは肺病(たぶん結核)を患っているので、息が切れてしまっています。もう日も暮れていて階段は真っ暗なので、建物の入口で門番をしているおじさんがロウソクに火を付けて渡してくれる。それを持って暗い階段を昇ったのですが、すきま風で火が消えてしまって自分の部屋の鍵穴さえ見つからない。階段をはさんで向かいのドアの隙間から火の光が見えたのでドアをノックしたのです。階段と部屋の配置は高度成長期の公団アパートを思い浮かべるとイメージしやすいのではないでしょうか。ミミとロドルフォはお隣さん同士なのですね。

第1幕はこのミミとロドルフォの出会いの場まで40分弱です。そんなに長い時間聴いてられないという方はこちらの動画をどうぞ。マリア・カラスが歌うアリア「わたしの名はミミ」、約5分です。ロドルフォがアリア「冷たい手を」で自己紹介したのを受けて、今度はミミが身上話を歌うアリアです。



最上階に住んでいるので、4月の最初の太陽は私のものってことです。
肺病を患っているくせにすごい声、とか言いっこなし!

ラ・ボエーム
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